柔道が上達できないといって悩んでいませんか?
「稽古をしないで上達したい」というのは論外ですが、熱心に取り組んでいるのにもかかわらず、なかなか上達しない人は少なくありません。
あなたも、その中のひとりではないでしょうか?
多くの場合、指導者に相談しても「稽古の量が少ないから」だと言われて、さらに居残り練習が増えるだけといった状態かもしれません。
「天才じゃないんだから、稽古の量でカバーするしかない」「無駄な練習はない」「すべて上達に繋がっている」などと言われると、あなたも返す言葉がないのではないかと思います。
練習量の増加こそが唯一の正解であるかのように答える指導者も少なくありません。
しかし、闇雲に練習量を増やしても、上達できない人のほうが多いことは、あなたの周りの人たちをみていても分かるでしょう。
さらには、体を休める暇なく稽古ばかりに取り組んでいると、過度の披露による身体故障の危険性が高まるばかりです。
スポーツ医学からは、過度の練習・オーバーワークに関する警告や注意喚起が絶え間なく行われていますが、指導者からは「体調管理がろくにできていない証拠」「もともと向いていなかった」などとして見捨てられる可能性も低くありません。
「さっさと諦めて他の道に進め」などと言われて、出ていくように仕向けられるケースもいまだにあります。
筑波大学の体育専門学群・准教授で柔道8段の岡田弘隆さんは、柔道日本代表の元選手・指導者などとして活躍していますが、以下のポイントに着目して日々の稽古に取り組むことで、誰でもスムーズに上達できるようになると指摘します。
- 各柔道技での動作のポイントを覚える
- 変化技や連絡技パターンの効率的な稽古法を知る
- 技につながる“崩し”のレパートリーを増やす
幼い頃から柔道で成果を残しているようなエリートだけでなく、柔道を始めたばかりの初心者でも、岡田さんが指摘するポイントに着目して稽古に取り組むことにより、たとえ、同じ練習量であったとしても、上達スピードに違いが出てくることは珍しくありません。
徐々に柔道の本質を理解した、「組んで投げて勝つ」本物の柔道家になっていきます。