高血圧の定義は時期によって変化しています。
健康診断などで測定した血圧において、医療機関の受診を推奨する数値は、以前は「140/90mmHg」でしたが、2024年に変更されて「160/100mmHg」となりました。
外国と比べて、異常に厳しい状況だったものを改善したようですが、医療費の削減という観点もあるかもしれません。
このため、医療機関への受診が不要になった人が増えた一方、極端な低血圧でない限り、血管への負担を考慮すると、あまり高くないほうがいいことは明らかです。
高血圧の治療としては、降圧剤などを使った薬物療法のほか、塩分摂取などを控える食事療法や、1日1万歩ともいわれる運動療法が一般的です。
しかし、食事療法・運動療法を続けていても、なかなか血圧が下がらないといったケースは珍しくありません。
あなたも血圧が下がらずにイライラしたり、医師に努力不足などを指摘されて怒ったこともあるかもしれないですね。
重吉秀樹さんは外資系企業でコンサルタントとして働いてきた後、現在は独立してリハビリ専門の介護事業所を運営していますが、健康診断で高血圧を指摘されて、精密検査を行った結果、降圧剤を飲まされかけたといいます。
何とかして降圧剤の服用を避けるために、さまざまな試行錯誤を重ねた結果、『食事+1』のアプローチが最も効果的だったといいます。
『食事+1』のアプローチというのは、食事の改善と並行して「運動・ストレス・睡眠・飲酒・喫煙」のうち、あなたが当てはまる要因を一つ見つけて改善するというものです。
重吉さんは「食事+運動」で取り組んだ結果、3ヶ月後に正常値に戻り、降圧剤の服用をしなくても済むようになりました。
この「食事+運動」は、一般的に言われている食事療法・運動療法とは異なり、誰でも簡単にできる食事方法や1日10分程度で十分な方法に取り組めば良く、決して、面倒で辛いものではありません。
重吉さんだけでなく、高血圧に悩む他の人達も同じように実践してもらったところ、次々に改善していったといいます。
この重吉さんが提唱する『食事+1』のアプローチをまとめたのが、血圧セルフケアプログラムです。
特別な道具などを用意する必要はなく、日常生活のなかで無理なく取り組めるものばかりです。
早い人であれば、血圧セルフケアプログラムをはじめて、1,2週程度で血圧の低下を実感できるようになります。