野球のピッチャーは、若くなるほどに酷使されるばかりで、全くケアされないことが多いです。
最近は熱中症対策などを中心に注意喚起がなされていますが、監督をはじめとして、指導者層が選手の身体故障に関しては全くの無知といったケースが多いです。
肩や肘、指先、腰など、ピッチャーが痛めやすい部位は数多くありますし、日頃から準備運動やストレッチ、練習後のクールダウンやアイシングなどをしっかりと行なっていても、意外に怪我を起こす場合があります。
怪我や故障をすると、指導者からはいたわる言葉が出るどころか、自己管理ができていない無能とレッテルをはられて、自己責任を問われる場合が少なくありません。
野球チームからの追放や退部の強要、他のポジションへの転向などを求められるばかりで、あくまでも監督などからのコマ扱いであったことに気づくものです。
ピッチャーとしての選手生命を伸ばすためには、自己防衛が欠かせません。
しかし、単純に練習量を減らして体をいたわるというだけでは、なかなかピッチングが上達しませんし、チーム内では「練習意欲が低い」などと誤解されて冷遇されかねません。
広島県にある野球専門トレーナールーム「Mac’sTrainerRoom」代表でトレーナーの高嶋誠さんは、スポーツ選手の身体ケアのサポートを行なっており、身体故障の予防はもちろんのこと、いったん怪我をした部位に故障癖がつかないようにするための再発防止にも力を入れています。
故障しやすいピッチャーの特徴として、高嶋さんは以下の点をあげています。
- 痛みの箇所だけへの治療行為、予防行為に終始している
- 「投球動作、フォームの形」だけを矯正すれば故障は改善するという誤解
これらの問題点を解決するために、高嶋さんが日頃から多くのピッチャーを見てきた中で注目したのが「股関節の柔軟性」です。
一見すると見落としがちなポイントですが、怪我の予防や再発防止のためには、体の柔軟性が求められます。
おもに下半身の動きが重要になりますが、その中でも重要なのが股関節の柔軟性なのです。
そこで、現在の股関節の状況確認から、セルフケアを行うための具体的な手順が学べる「投手パフォーマンスライン」を高嶋さんが作成しました。
股関節の柔軟性、可動域を広げることにより、ピッチャーとしての命運を分ける故障予防や再発防止が実現できるのです。
「投手パフォーマンスライン」の内容
- 怪我をしない投球動作に変えるための最重要確認ポイントとは?
- 球速向上と怪我防止を両立するためのフォーム作りとは?
- 痛みの再発予防はココから!股関節の●●チェック法とは?
- 怪我再発防止のための柔軟性のチェック項目とは?
- ほとんど知られていない、肩の張りと違和感の意外な原因とは?
- 今すぐやめてください。一般的なクランチが野球選手にもたらす致命傷とは?
- 投手に不可欠、インナーマッスルの簡単で最適な強化法とは?
- 上体を歪ませ、怪我をしやすくしてしまうスクワット?
- 意外な効果、怪我再発防止のためのスクワットとは?
- 腰を痛めないために必ず確認したいポイントとは?
- 肩の怪我の経験者必見、やってはいけないベンチプレスの使い方とは?
- 肩の柔軟性を失うはめになります。間違ったウェイトトレーニングとは?
- 肩痛をぶり返す原因です。危険な腕立て伏せとは?
- 効率の悪い肩のインナートレーニングとは?
- 安心して投げたい選手に教えたい、柔軟な肩を作る●●トレーニングとは?
- マッサージが肘の怪我を長引かせてしまう理由とは?
- 肘の周りの痛みを再発させないためのトレーニング法とは?
- 「また肩に痛み?」そんな選手が知らない正しい肩甲骨のエクササイズとは?
- 最高のパフォーマンスを発揮するためのウォーミングアップ法とは?
- ズバリ!怪我をしやすい投げ方とは?
- 治りかけた時が肝心です。怪我をこじらせる危険な練習とは?
- 肘下がりの選手に見られる間違った肩の使い方とは?
- 二度と再発させたくないなら必須です。肘障害をセルフチェックするには?
- 完治したはずなのに違う痛み?危険な肘の痛みとは?
- 野球障害を起こさない投球のための体幹トレーニングとは?
- 子供を野球障害から守る!早めにマスターさせたい身体感覚の磨き方とは?
- 大人がやりがちな、子供の怪我に繋がる危険な教え方とは?
- ジュニア投手の怪我を誘発する「安易に使ってはいけない言葉」とは?
- 球数が増えるのが怖い投手におすすめの、●●トレーニングとは?
- 今すぐ矯正してください。子供の肩・肘痛の原因、間違った体幹トレーニングとは?